脱出ゲームブック第1弾の「人狼村からの脱出」から第3弾の「十人の憂鬱な容疑者」をプレイしたので、実際に公演のリアル脱出ゲームに挑戦したいと考えるようになりました。
そこで見つけたのが「リアル脱出ゲーム公式過去問題集」、実際の公演のリアル脱出ゲームを、本で再現した一冊です。
リアル脱出ゲームの予行演習と考えて、「リアル脱出ゲーム公式過去問題集」を遊んでみました。
この記事では、「リアル脱出ゲーム公式過去問題集」の概要と所要時間、実際にプレイしたネタバレなしの感想、ヒントの有無や難易度・評価についてご紹介します。
目次
リアル脱出ゲーム公式過去問題集の概要
SCRAPが主催する「リアル脱出ゲーム」の公演を、紙の上で再現して追体験できるのが、2013年9月27日に発売された「リアル脱出ゲーム公式過去問題集」です。
今回の本は、ゲームブックとは違い、実際に行われた公演のストーリーを、紙の上で謎を解いていきながら体験していく一冊です。
公演のリアル脱出ゲームに参加したいけど難しそう…と考えている方には、予習できる内容になっています。
「リアル脱出ゲーム公式過去問題集」で遊べる、公演一覧がこちら。
『ある飛行機からの脱出』(2010年3月 大阪・HEP HALLにて開催)
amazon「リアル脱出ゲーム 公式過去問題集」
『ある使徒からの脱出』(2011年11月 山梨・富士急ハイランドにて開催)
『Escape from the Mysterious Cathedral(謎の聖堂からの脱出)』(2012年1月 シンガポール・CHIJMES HALLにて開催)
『月面基地からの脱出』(2012年4月~6月 札幌/仙台/東京/名古屋/大阪/福岡・各ZEPPにて開催)
全てのページがフルカラーになっているので、とても見やすく、付録の謎シートも12枚ついてきます。
また、「リアル脱出ゲームリスト」が記載されており、2007年第1回の公演から2013年発売までの公演まで、全ての公演の歴史(概要・参加人数・脱出成功人数・脱出率)を見ることができます。
今回は、ゲームブックとは違い、WEBサイトにアクセスしなくても、本一冊で遊ぶことができます。
公演の物語の映像をYouTubeで見ることもできるので、公演の雰囲気を楽しみたい人は、映像を見るのもおすすめです。
リアル脱出ゲーム公式過去問題集の所要時間
「リアル脱出ゲーム公式過去問題集」を、大人2人で遊びました。
今作は、過去の4つの公演が収録されているので、1つ1つの所要時間・プレイ時間を計測しました。
全て、最後まで攻略したプレイ時間ですが、今回は全ての公演内容に制限時間が設けられています。
上記の所要時間は、制限時間をオーバーしても、最後まで攻略した時間を記載しています。
「リアル脱出ゲーム公式過去問題集」の全てをクリアするまでにかかった所要時間は、約「4時間」でした。
ゲームブックと違って、めちゃくちゃ詰まるような問題はなかったですが、制限時間内に謎を解くのが難しく、上記の公演はほとんど制限時間内の脱出をすることができていません。
ただ、ゲームブックのように、2~3日かかることはなく、1つの公演に1時間前後のプレイ時間なので、手軽にリアル脱出ゲームを体験することができます。
リアル脱出ゲーム公式過去問題集の感想・ネタバレなし
4つの「リアル脱出ゲーム公演」を追体験していきながら謎解きができる一冊ですが、実際に参加しているような体験ができ、ゲームブックとは違う面白さがありました。
実際の公演の予習と思ってプレイしていきましたが、謎解きの本一冊としても、とても完成度が高いです。
また、ゲームブック「人狼村からの脱出」や「十人の憂鬱な容疑者」と違い、本をずっと読み進めていくわけではないので、複数人数でも遊びやすい本だと感じました。
「ある飛行機からの脱出」は、一番王道なリアル脱出ゲームを体感することができる内容で、難易度もほどよく設定されています。
「ある使徒からの脱出」は、実際は富士急ハイランドで開催されたもので、遊園地の中を探索しながら謎解きをしていく流れです。
実際に歩き回って謎解きしたら、ものすごく楽しいだろうなーと感じさせてくれる内容になっています。
「Escape from the Mysterious Cathedral」は、シンガポールで行われた公演で、謎の内容が全て英語になっています。
英語となると苦手な人もいるかもしれませんが、謎の英語は簡単な単語が多く、リアル脱出ゲームの難易度も「リアル脱出ゲーム公式過去問題集」の中で、一番優しいです。
「月面基地からの脱出」は「宇宙兄弟」とのコラボ公演で、個人的には4つの公演の中で、一番好きなリアル脱出ゲームでした。
ネタバレになるので内容は言えませんが、リアル脱出ゲームの面白さと宇宙兄弟のストーリーがよくマッチしていて、本当に面白く素晴らしい内容です。
ただ、どうしても実際の会場ではなく、本を読み進めてプレイしているので、分かりづらい場面はありました。
リアル脱出ゲームの公演は、1公演あたり参加費用が3000円以上かかるものが多いので、4公演収録されて1600円+税というのは、お得に謎解きができる印象です。
もちろん、実際の公演の謎よりも収録されている内容は少なく、公演の会場にいないと解けない問題は、紙面での説明になっています。
しかし、それを踏まえても、とても面白く攻略することができましたし、公演を追体験することで、「実際の公演を体験するともっと面白そう!」と感じることができました。
ただ、実際に公演に参加した人にの追体験としては、物足りない印象があるかもしれません。
リアル脱出ゲーム公式過去問題集のヒント
ゲームブック「ふたご島からの脱出」や「十人の憂鬱な容疑者」と違い、「リアル脱出ゲーム公式過去問題集」には全てヒントと答えが掲載されています。
実際の公演を元に作られており、一つ一つの謎に行き詰ったら、まずはその謎のヒントを確認する、それでもどうしても解けない時は答えを見ることができます。
ヒントや答えは、順不同で掲載されているので、一つの謎のヒントや答えを見ても、次の謎のヒントや答えを見る可能性がないように、配慮された作りになっています。
私は「ある使徒からの脱出」で1度だけヒントを確認しました。
これまでのゲームブックだと、ヒントがなくて何日も行き詰って…ということもありましたが、逆に全てヒントがあるので、どうしても行き詰ったら、ヒントを見て進めることができるので、気軽に「リアル脱出ゲーム」を体験することができます。
リアル脱出ゲーム公式過去問題集の難易度と評価
ある飛行機からの脱出は45分以内、ある使徒からの脱出は50分以内、Escape from the Mysterious Cathedralは45分以内、月面基地からの脱出は60分以内と、制限時間が設けられているため、制限時間以内で脱出できていない場合は「脱出失敗」となっています。
4つの公演のうち、脱出成功はなんと一つのみ、他は全て制限時間内にクリアすることができませんでした。
ただ、全て制限時間過ぎても、謎解きは続けられますので、制限時間オーバーで全て攻略しています。
難易度としては、簡単なものから少し難しいものまでありますが、全体的に見ればちょうどよい難易度になっています。
本の中に、全ての謎のヒントと答えが記載されているので、謎解き、リアル脱出ゲーム初心者の方にもおすすめです。
公演の難易度を比較すると、個人的には「ある使徒からの脱出>月面基地からの脱出>ある飛行機からの脱出>Escape from the Mysterious Cathedral」となりました。
「月面基地からの脱出」の方が、人によっては分かりづらく感じるかもしれません。
どうしても、実際の公演を本の中に落とし込んでいるので、場面によっては、本では分かりづらく感じるところもあります。
しかし、それを考慮しても、とても面白い内容になっていて、初心者の人にもヒントと答えが掲載されているので、
- これからリアル脱出ゲームに参加検討している人
- 遠くてリアル脱出ゲームに参加できない人
- 今までリアル脱出ゲームを遊んだことがない人
- 謎解きが好きな人
- 複数人でリアル脱出ゲームを遊びたい人
どのような人にでも、おすすめできる一冊です。
もっと物語×謎解きを楽しみたい人には、ゲームブック「人狼村からの脱出」がおすすめです。