脱出ゲームブックの第1弾「人狼村からの脱出」、第2弾の「ふたご島からの脱出」を遊び、ゲームブックの楽しさにはまりました。
そして、第3弾のゲームブック「十人の憂鬱な容疑者」も、高評価のレビューが多いので、さっそく購入!
脱出ゲームブック「十人の憂鬱な容疑者」を、実際に遊んでみました。
この記事では、ゲームブック「十人の憂鬱な容疑者」の概要と所要時間、実際にプレイしたネタバレなしの感想、詰まった謎のヒントや難易度についてご紹介します。
十人の憂鬱な容疑者の概要
脱出ゲームブック第1弾「人狼村からの脱出」、第2弾「ふたご島からの脱出」に続いて、2013年9月25日に発売されたのが、脱出ゲームブックvol.3「十人の憂鬱な容疑者」です。
著者は「人狼村からの脱出」「ふたご島からの脱出」と同じく「SCRAP」で、リットーミュージックから発売されています。
今回のゲームブックは、「人狼村からの脱出」と同じくミステリーになっており、「ふたご島からの脱出」とは違い、ゲームブック1冊で遊ぶことができます。
ストーリーの概要がこちら。
ふと目を覚ますと、揺り椅子に座った死体があなたを見つめていた。
SCRAP「十人の憂鬱な容疑者」公式HP
しかし、あなたは何の記憶も思い出せない!
不気味な屋敷、怪しげな人物たち、意味あり気なパズル──。
あなたはこの本に隠されたすべての謎を解き明かし、
物語のエンディングを迎えることができるだろうか?
ゲームブックは、読み進めるごとに選択肢があり、選択によってストーリが展開していく作りになっています。
付録には、捜査シートや記憶シートが用意されており、謎やパズルなどを解いていきながらシートを埋めていき、ストーリーを進めていく流れです。
エンディングはWEBサイトにアクセスする必要があるので、スマホやPCなどネット環境が必要になります。
十人の憂鬱な容疑者の所要時間
ゲームブック「十人の憂鬱な容疑者」を、大人2人で遊びました。
今回のゲームブックも、「人狼村からの脱出」「ふたご島からの脱出」と同じくプレイ人数の制限はないので、1人でも複数人数でも遊ぶことができます。
ただ4人以上となると、本が読みにくくなるので、プレイのしやすからいうと1~3人までが遊びやすい印象です。
ゲームブック「十人の憂鬱な容疑者」のクリアするまでにかかった所要時間は、約「20時間」でした。
序盤から詰まる謎が多いので、丸3日かかってクリアしました。
正直2人いたから、約3日でクリアできましたが、1人でやっていたらもっと時間がかかったのではと感じました。
2人で謎解きをすると、片方が詰まっていても、片方が解けたことも多かったので。
3日どころか、謎に詰まって解けなければ、1週間、それよりももっとクリア時間がかかる可能性があります。
十人の憂鬱な容疑者の感想・ネタバレなし
前2作は、タイトルに「~からの脱出」がありますが、今回はタイトルに脱出がないことからもわかるように、脱出が目的ではなく、いわゆる推理もののゲームブックになります。
ゲームブック第1弾「人狼村からの脱出」、第2弾「ふたご島からの脱出」と比較すると、不便だった部分が解消されていて、洗練された謎が多く、楽しくプレイすることができました。
同じくミステリーの「人狼村からの脱出」は、1日毎に時系列が進んでいくのですが、「十人の憂鬱な容疑者」は1日の出来事を主人公が少しずつ記憶を取り戻していく流れなので、同じミステリーでも全く違う面白さがあります。
また、推理ものになるので、謎解きと推理の掛け合わせがとてもよく出来ており、謎解きをしながらいろいろなヒントを集めて推理をしていく流れで、個人的に没入感たっぷりでした。
そして、重要なのは、自分が気になった部分は「必ずメモを取る」ということです。
メモを取っていないと、また何度も読み返すことになるので、何か「おやっ?」と気になる部分があれば、ノートを別に準備して必ずメモを取りましょう。
メモをとっていれば、詰まった時に「もしかしたら…」と気づきが増えて、謎解きの鍵になることが多いです。
とても面白いゲームブックだったのですが、全体的に謎が難しく、行き詰まる部分も多いです。
また、時系列順に記憶を並べ替えていく必要があるため、プレイしている最中に時間を空けてしまうと、攻略のヒントを忘れてしまう可能性もあるので、まとまった時間が取れるときに挑戦することをおすすめします。
個人的には2~3日ほど、しっかり遊べる時間がある時に、挑戦してみるのが良いと感じました。
時間がとれれば、ストーリーの読み応えも、謎の質とボリュームも、とても満足する一冊です。
十人の憂鬱な容疑者のヒント
前作「ふたご島からの脱出」と同じく、公式HPにヒントがありません。
今作「十人の憂鬱な容疑者」は、前作よりも難易度が上がっているため、詰まる謎が何度もあり、ヒントが全くないのはかなりきつく、ゲームブック3作の中で最も難しく感じました。
「人狼村からの脱出」も難易度は高めなのですが、公式HPにヒントがあるので、どうしても行き詰ったらヒントを見ることができたのですが…。
もし、謎で詰まった場合は、ヒントというより、アドバイスがこちらです。
ネタバレはしていませんが、アドバイスにはなりますので、自分の力で謎をときたい方は、飛ばしてください。
例えば、本のカバーなどにも、様々な謎解きの仕掛けが用意されているので、本だけでなくシートなども含めて様々な場所を隅々まで探してみましょう。
よく探してみると、同じようなものが描かれていたり、記述のあるものが描かれていたりします。
今回は、本当に単独で解けない謎が多いので、気になった部分はメモ、解けた謎も違う謎に使うので、いろいろな情報をメモ・メモ・メモして攻略していきましょう。
「十人の憂鬱な容疑者」は、時系列が飛び飛びなので、メモをしわすれると、何度何度も読み返すことになります。
今回の攻略の鍵は、どれだけ気になった部分をメモしたかにかかっています。
席順については、全てのヒントを集めていけば、埋まっていきます。
埋まらない場合は、記憶のパラグラフに飛んでみることで、ヒントがみえてきます。
十人の憂鬱な容疑者の難易度と評価
「十人の憂鬱な容疑者」の難易度は、「人狼村からの脱出」「ふたご島からの脱出」より高めに作られています。
「人狼村からの脱出」と比較すると、公式HPにヒントがないので、より難易度が難しく感じるのかもしれませんが、個人的には「十人の憂鬱な容疑者」の方が、ヒントの有無に関わらず難易度が高いと感じました。
難易度を比較すると、「十人の憂鬱な容疑者」>「人狼村からの脱出」>「ふたご島からの脱出」となります。
調査も多く、謎の難易度も高いので、初心者の方が最初に遊ぶゲームブックとしてはおすすめしません。
本当に難易度が高く、ヒントもないので、初心者の方は何度も何度も行き詰まる可能性が高いです。
最初にゲームブックをやるのであれば、公式HPにヒントのある「人狼村からの脱出」をおすすめします。
一度ゲームブックを遊べば、メモの取り方や謎の解き方など、おおまか理解することができますし、公式HPにヒントもあるので、ゲームブックの謎解きが初めての人は「人狼村からの脱出」を遊んでみてください。
そして、「人狼村からの脱出」「ふたご島からの脱出」を攻略した人は、是非「十人の憂鬱な容疑者」を遊んでみてください。
個人的には、ゲームブック3冊遊んだ中で、「十人の憂鬱な容疑者」が一番面白く、謎も秀逸でした。
難易度も高く、ストーリーも本当によく出来ているので、謎解きが好きな人には本当におすすめの一冊です。
推理ものやミステリーよりも、冒険やファンタジーが好きな人は、「ふたご島の脱出」がおすすめです。