集中力は、生まれつき持っている才能と思っていませんか。
「集中力が続く人は、元々集中力が高いんだよ…」「仕事に集中するのは根性が大事だよね」
私も、集中力について勉強するまで、集中力は人によって変わるものだと思っていました。
しかし、実際は集中力の高い人は、
- ずっと長い時間集中しているわけではない
- 集中力のトレーニング方法を知っている
だけです。
集中力は、トレーニングのように鍛えることができ、トレーニングをおこなえば、集中力を高めることができるということ。
また、長い時間集中する必要もないので、根性で乗り切らなくても大丈夫です。
集中力を鍛えるための、トレーニング方法をご紹介します。
集中力を生み出す「ウィルパワー」の特徴
集中力ってどのように生み出されているか、ご存知ですか。
実は、脳にある前頭葉には、感情や思考をコントロールする力があり、この力を「ウィルパワー」といいます。
集中力を生み出すウィルパワーには、3つの特徴があります。
- ウィルパワーには限りがある
- ウィルパワーは集中力を使うことで消費する
- ウィルパワーの源は1つのみ
ウィルパワーは、決められた量があり、集中力を使うとどんどん消費してなくなってしまうということ。
ウィルパワーをペットボトルの飲み物(500ml)に例えると、購入したときは500ml入っているのに、飲めば飲むほど残りの量が減っていくのと同じです。
そして、ウィルパワーは源は1つしかないので、仕事・家庭・健康などを分けて考えることができないようになっています。
何か1つうまくいかないことがあると、他のことにも影響を及ぼすのは、当たり前のことなんですね。
では、どうすれば集中力を高めることができるのでしょうか。
ポイント
1つ目は「集中力のトレーニングをおこない、ウィルパワーの総量を増やす」
2つ目は「ウィル・パワーの消費を節約すること」
まずは、集中力を鍛えるトレーニング方法について、ご紹介します。
集中力を鍛えるトレーニング方法
ウィルパワーの総量を増やすには、集中力のトレーニングをおこない、集中力を鍛える必要があります。
集中力を鍛えるためには、日頃無意識におこなうことを「やらないようにすること」。
例えば、日頃無意識にスマホを見てネットサーフィンする人は、スマホをみないようにする。
もし、無意識にスマホを手にとったとしても、スマホを机の上などに戻す。これを何度もおこなうことでウィルパワーを総量を増やすことができます。
他にも、いつも右手で飲み物を飲む人は、左手で飲むようにする。右手でドアを開ける人は、左手でドアを開ける。
このように無意識におこなうことを変化させるには、思うよりも集中力を使うので、集中力を鍛えることができます。
まず1週間実践してみましたが、意識していないと右手を使ってしまい、その時はもう一度やり直ししていましたね。
ウィルパワーの消費を節約する方法
ウィルパワーは、何かを選択するときや決断するときに集中力を使うので、どんどん消費していきます。
これは小さな選択でも、小さな決断でも同じことで、「ご飯とパンどちらにしよう?」と考えて選択するときも、消費します。
また、我慢しているときも同じことで、「甘い物食べたい」と考えて我慢するときも、「甘いものを食べようか食べまいか」と選択があり、それを食べないと決断するので、ウィルパワーを消費します。
また、ウィルパワーが少なくなると、先延ばしや後回しにすることが多くなります。
先延ばしや後回しにすると、それを気にする状態が続くことで、さらにウィルパワーが消費され続けます。
すると、ウィルパワーがどんどんなくなり、決断することができなくなってしまう、結果集中力もなくなります。
では、ウィルパワーを節約するにはどうすればいいでしょうか。
まずは、決断しなければならないことがあれば「即決断すること」、1日のうちに「選択や決断を少なくする(即決断できる)」仕組みを作ることです。
そして、それを「習慣」にすることで、無意識におこなうことができるようになり、ウィルパワーを消費しなくなります。
例えば、朝起きておこなうこと、夜寝る前におこなうこと、など全てメモ帳に書き出します。
また、「あれしなきゃ…」と思ったり「これ買わなきゃ」と思ったことは、必ずすぐにメモすること。
メモを取ることで、そのことについて、ずっと考えている必要がなくなりました。
逆にメモをとらないと、頭のどこかで考えているので、ウィルパワーを消費していることになりますよ。
集中力を鍛える方法【まとめ】
集中力は、生まれ持った才能ではなく、自分で鍛えることができます。
集中力を鍛えるためには、ウィルパワーの特徴を理解して、ウィルパワーの総量を増やす、または消費を節約していきましょう。
- 無意識におこなうことを「やらない」ようにする
- 決断しなければならないことは「即決断」
- 選択や決断を少なくする仕組みを作る
- 習慣化する