日常生活で、「あれっ?何しようとしてたっけ?」と何かを忘れることはありませんか。
買い物に行ったのに、「あれ買うの忘れてきた…」と思うことありますよね。
この何かを忘れてしまうことは、頭の中がモヤモヤしてしまい、集中力が低下してしまいます。
実は、何かを忘れてしまうことは、第3の記憶と呼ばれる「ワーキングメモリー」が関係しています。
今回は、ワーキングメモリーの解説と、ワーキングメモリーをリセットする・解放する方法、そして実際に紙に書き出した体験談をご紹介します。
第3の記憶「ワーキングメモリー」
私達には、身近な出来事を覚える「短期記憶」と、過去の出来事を覚える「長期記憶」、2つの記憶があります。
そして、短期記憶と長期記憶とは別に、第3の記憶と言われる「ワーキングメモリー」があります。
ワーキングメモリーは、出来事を覚えるのではなく、情報を一時的に保持するもの。
例えば、人と会話しているときに、相手の話に答えたりできるのも、相手の会話の情報を一時的に保持するワーキングメモリーを使っているからです。
他にも、買い物をするときに、予算を1,000円以内に収めようと思い、一つ一つの品物の値段を覚えて(醤油300円、牛乳200円等)計算していくのもワーキングメモリーです。
このように、日々私達はワーキングメモリーを使って生活をしているのですが、ワーキングメモリーは一定の容量があります。
同時にたくさんの作業をおこなっていると、ワーキングメモリーがいっぱいになってしまい、覚えられないものが増えていきます。
すると、「あれ何かしようとしていたのに、なんだったかな?」とモヤモヤする状態となり、集中力も低下してしまいます。
このモヤモヤする状態にしない為に、「書き出す」という行為が大切になります。
ワーキングメモリーをリセットする方法
ワーキングメモリーには容量があるので、容量がいっぱいになってしまうと、集中力が低下してしまいます。
そこで、ワーキングメモリーをいっぱいにしないために、紙などに書き出して情報を外に出し、ワーキングメモリーをリセットしてみましょう。
ワーキングメモリーをリセットする・解放する方法がこちら。
- メモする
- 紙に書き出す
- すぐ行動する
①メモする
まず、すぐに行動できないことは、メモするのが一番良いです。
メモに書き出すことで、ワーキングメモリーの空き容量を増やすことになります。
紙でも良いですし、スマホのアプリにメモしても良いので、ワーキーングメモリーをいっぱいにしないためにも、サッとメモをとりましょう。
もし、対応しなければならない作業が複数ある場合は、メモに優先順位をつけておくのもおすすめです。
優先順位をつけておくことで、何から取り掛かれば良いかを判断することができます。
②紙に書き出す
メモするのは、簡単な作業等の場合となりますが、メモではなく全体の把握が必要な場合等は、具体的に紙に書き出してみましょう。
また、何か不安なことがある時も、手を動かして紙に書き出すことで頭の中をリセットでき、集中力を高めることができます。
「紙に何かを書く」という行動は、緊張を和らげる効果もあるので、不安を書き出すことで、自分のパフォーマンスを上げることができますよ。
大事な試験の前や、仕事の前等、緊張してしまう人は、自分の不安な気持ちを紙に書き出してみて、頭の中をリセットしてみましょう。
③すぐ行動する
ワーキングメモリーの容量をいっぱいにしない為にも、その場でできることは後回しにせず、すぐに行動しましょう。
「後で良いか」と思って行動しないと、そのことがチラチラと頭の片隅で気になってしまい、集中力が低下してしまいます。
すぐに行動できない時は、メモをとるようにしましょう。
実際に紙に不安を書き出してみた【体験談】
私は、何か新しいことをしようとする時や、大事な仕事の前等に緊張してしまうタイプです。
緊張していると、「この仕事はちゃんとうまくいくんだろうか…」「新しいことに挑戦しても失敗しないだろうか…」等、モヤモヤといろいろ考えてしまいます。
なので、大事な仕事の前など、緊張や不安な時に、その気持ちを紙に書き出すようにしてみました。
私が実際におこなった方法がこちら。
- 必ず手で紙に書き出す
- 思いついたことを全て書き出す
- 気が済むまで書く(10分以上)
最初は、パソコン・スマホのメモに書き出したのですが、パソコンでタイピングしてると仕事と同じような感じがするので、私はあまり落ち着きませんでした。
なので、必ず紙とペンを用意して書くようにしています。
そして、「思いついたことを全て書き出すこと」。
不安な気持ちも、思いついたことも、全て書き出すことで、自分が何を考えているのかがわかるようになります。
逆に、何も書き出さないと、モヤモヤした感情が残ったままなので、自分でも何が不安なのかがわからない状況になることが多いですね。
「気が済むまで書く」は、時間がある時はそのまま時間を気にせずに書いていますが、仕事前等予定がある時は、10分とタイマーをセットして書き出しています。
すると、「何に対して緊張しているのか、不安に思っているのか」を紙に書いて外に吐き出せたので、以前よりも緊張せずに、物事に取り組めるようになりました。
夜の方が、漠然とした不安が襲ってくることもあるので、紙に書き出すことで、自分の頭がスッキリして、寝付きがよくなりました。
ワーキングメモリーをリセットする【まとめ】
紙に気持ちを書き出すことは、ワーキングメモリーをリセットする・解放することに繋がり、その結果使えるワーキングメモリーが増えるため、集中力も高まります。
ワーキングメモリーをいっぱいにしない為にも、メモや紙に書き出すようにしましょう!
- ワーキングメモリーは容量がある
- 紙に書き出してワーキングメモリーをリセットする
- 紙に書くのは緊張を和らげることもできる